弓の毛は消耗品です。バイオリンは弓と弦の摩擦で音を出すので練習したぶんだけ、表面のコーティングが剥がれてきます。そうなると、実は知らないうちに音が出しにくい状態に変化しているのです(ゆっくり変化するので気がつきにくい)
「弓の毛はもう何年も替えてませんよ」というかたもいるかもしれませんが、それは勿体ない!一番ベストな音が出せる時が弓を張り替えて数日経った後なのです。そこがピークでだんだん日が経つごとに劣化していきます。
今回は弓の毛替えをするタイミング、毛の種類、毛替えをした後に気をつけたいことなど紹介していきます。
Contents
弓の毛替えをする頻度
弓の毛替えは可能であれは半年〜1年に1回することをおすすめしています。乾燥の季節と多湿の時期、その切り替わりで毛替えをおこなうようにするといいでしょう。
また弓が一番ピークの状態になるのが、毛替えをしてからの数日ですので本番前に弓の毛を張り替える人も多いです。
たくさん練習をしている、という人はもう少し頻度を上げて2,3ヶ月に1回のペースで毛替えをしています。
弓の状態からわかる毛替えの時期
弓は使っていると音以外にも見た目や状態が変わってきます。わかりやすい例をいくつか紹介します。
毛が切れやすくなる
普通の状態でも弾いてるとプツンと毛が切れることがあります、これが多くなってきたら替え時です。
放置していると「弓の毛がほとんどなくなった!」ということがあったりします^^;
変色してきた
張り替えた当初は白くて綺麗な状態だったのが、全体的に黄色味が増して根元は黒くなってしまうことも、、
弓の引っ掛かりが感じられなくなった
松脂を塗っても、弦を擦る感覚をしっかりと感じられなくなります。いわゆる「つるつる」した状態になってきたら替え時です。
弓の毛替えは楽器屋さんにお願いしよう
弓の毛替えをしたくなったら、楽器屋さんにいきましょう。お店で毛替えをしたいことを伝えれば問題なく替えてもらえます。
値段は5〜6000円ほど,お店によってばらつきがありますのでしっかりと確認してからお願いすると安心ですね。
また楽器屋さんによっては、弓の毛をメニューから選ぶことがあります。弓の毛もいくつか種類があります。お店の人に聞いたりして選んでみてください(まずはスタンダードなものを選ぶのが良いかもしれません)
お店によっては毛替えに時間がかかる場合があります。急いで毛替えをしたい人は事前にお店に所要時間を聞くようにしましょう。
毛替えをしたら音が出なくなった!
たまに起こるハプニングです。「せっかく毛替えをしたのに、その日から音が出なくなった!」こういった問い合わせをいただきます。
結論から言うと、毛替えをしたばかりの弓は松脂が塗られていない状態だからです。全く松脂がついてないので摩擦が生まれず音が鳴らないのです。
毛替えをしたらまずしっかり松脂を塗るようにしてくださいね。
まとめ
今回は弓の毛替えについて取り上げました。弓の毛をベストな状態にしておくと、本番はもちろん練習にも効果があります。適度に弓の毛替えはおこなうようにしてみましょう。
参考になれば幸いです♪