左指を押さえるときのポイントは指の先が弦に当たることです。指の腹で弦を押さえていないか、他の弦を触っていないかなど、チェックしてみましょう。
指が寝てしまうと、速いパッセージを弾くときや重音を押さえる時などで支障が出てきてしまいます。
左指が寝てしまう理由
まずは、左指が寝てしまう理由を挙げてみます。
・指先で弦を押さえる感覚がわからない
・指の腹で押さえすぎている
・親指がネックから出すぎている
・指の正しいチカラの使い方ができていない
バイオリンを持って自分の指の状態を確認してみてください。上記に当てはまる場合はその箇所を直すようにしてみましょう。
親指の適切な位置を確認する
左の親指がネックから出すぎていると、指が寝やすくなってしまいます。
親指は出すぎないように気をつけましょう。
指を丸くする感覚を掴もう
親指と人差し指をくっつけてOリングを作ります。そうすると、どちらの指も関節が丸くなります。人差し指が出来たら、次は中指と親指、薬指と親指、小指と親指と順番にOリングを作ってみましょう。
Oリングを作った時に、軽くチカラを込めます、それから入れたチカラの5-7割くらいを解放してみます。
こうすることで、指を丸くする感覚、瞬間的にチカラを入れること、チカラを抜くことを感覚的に身につけていきます。
指で弦をはじく
指を強くする練習です。
弓で弾くのではなく、左指で弦をはじいて音を出します。
フィンガードピッチカートと言って、曲の中にも出てくる奏法の1つです。
弾き方はいつもと同じように弦に指を置き、そこから弦を引っ張って音を出します。
1の指から順番にはじいてみましょう。最初は大変なので指が痛くならないように、様子をみて練習してください。
親指をネックから離して弾いてみる
親指に頼らず、指のみで独立して押さえることのできるチカラを養います。
指が寝てしまう人は、親指に必要以上のチカラが入ってしまう傾向があります。
わざと親指をネックから離すことで、親指以外の指をしっかりと働かせる練習をすることができます。
楽に弾くことができる音階などを、親指を離した状態で弾いてみましょう。最初は慣れないので弾きにくいですが、ワンフレーズ弾けるようになってくれば指のチカラもついてきます。
まとめ
指が寝てしまうと、動きが遅くなったり、重音やビブラートに影響を与えてしまいます。
意識して指を寝かせるテクニックもありますが、まずは通常の丸い指をしっかり習得することをオススメします。