バイオリンは右と左で全く異なる動きをする楽器です。
それゆえに注意するポイントも複雑で、沢山あります。
初心者であれば弓はまっすぐになっているか、指番号はあっているか、指の位置はあっているか、次は何線か。など。
レベルが上がってくると、ビブラートだったり、ポジションチェンジ、強弱、アーティキュレーションに沿った奏法など、さらに考えること、注意することがあります。
生徒さんからは
「考える事が多すぎて、大変」
「曲を弾いてると夢中になってしまって忘れてしまう」
「2つ以上の事を考えて弾けない」
などの声をよく聞きます。
では、実際演奏が上手い人はこれを常に考えているのでしょうか。
実はそんな事はありません。
考えなくても自由に身体が動くように日々練習をしているからです。
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練習するポイントを一つに絞る
身体が自動で動くこと、これが大切なのです。
例えば弓を真っ直ぐに動かす事を決めたら、その事だけを考えて練習をします。
曲のように複雑なものは弾かないで、開放弦を全弓で、といった具合に100パーセント弓について集中できる環境にしましょう。
出来るようになったら、少しずつ負荷を与えていきます。
開放弦でリズムを変えていく方法がオススメです。
これもクリアしたら、今度は音階を弾いてみましょう。
ちなみに自分自身のチェックをする時は、鏡を使ったり、携帯などで動画を撮ることをオススメしています。
外から自分の様子を見ることで、弾いている時には気づかないポイントもわかります。
最終的には、頭の中で考えなくても、無意識でまっすぐ弾けるようになっていれば弓の問題は治ったと言えます。
まとめ
2つ以上の事を同時に考えるのは難しい。
1つずつ身体に習慣として染み込ませることが大切。
注意すべきポイント以外の事は負荷を軽くして、ポイントに集中しながら反復練習をする。
練習の時は、鏡や動画を使う(フィードバック)
慣れてくると身体が動きを覚えてくる。
そうなったら、負荷を重くしていき、
最終的には無意識でも意識した時と同じように動かすことが出来ていれば完了。
参考になれば幸いです♩